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C81(冬コミ)新刊カレンダーの詳細について
通販連絡:12/29 14:00までのお申し込みに、全て返信いたしました。
もし返信が到着していない場合は、お手数ですがご一報くださいませ

C81新刊、通販ご予約受付しておりますので、よろしくお願いします〜!
通販記事へ
29日までにご入金いただければ1/1に発送が可能です。
それ以降は1/3以降の発送になります。
(でも1/3までには到着しない可能性が大なので、そんなに急ぐこともないかもです)

さてさて、カレンダーの詳細の写真が撮れました。
(背景作業場ですみません…)







カレンダー、こんな感じになります。
あと、付属CD収録のショートストーリーの冒頭を掲載しておきます〜。
以下、たたみます。

目次
1.賢者の贈り物を求めて(カレルさんとミケシュの話)

2.クリスマス・キャロルの精霊(ユーリ君とイリヤさんの話)
(付属CDにはちゃんと最後まで入ってます〜。
ゲームのサイドストーリー的な感じですが、
ゲームをやってない方でも大丈夫なはず…です)


 
1.賢者の贈り物を求めて

この絵の二人の話です。
カレルさんとミケシュの、クリスマスプレゼントの話。
(灰かぶりの話の隠れエピソード的な。
時系列的に絶対おかしいんですけど、まあノリはそんな感じです。
深く考えないであげてくださいw)

====================================

「賢者の贈り物」というお話があります。
妻と夫が、それぞれ一番大事にしていたものを売って
相手が一番大事にしていたもののためのクリスマスプレゼントを買ったという
大変美しいお話です。

もちろん、二人が買ったプレゼントは、無駄になってしまったのですが
その思いやりの気持ちは、お互いをさらに強く結びつけたことでしょう。

――この話を聞いた貴方。
貴方が一番大事にしているものを捨てて、
誰かにクリスマスプレゼントをしたら、
その人との関係は、一生よいものになりますよ。
メリー・クリスマス!


……これは、こんな都市伝説からはじまった
とっても美しくない、小さなお話。

◆◆◆

 ――それは、雪のちらつく、冬の日の午後のことだった。

「書類を……20枚も……捨てたって言うんですか!?」
「すまん」

 彼は、言い訳はしなかった。
 ただ粛々と、部下が必死に作成した20枚の書類を捨てたことを、認めた。

「なんで……」
「寝ぼけてた。
で、今、ごみ収集所に行ってきたが、もう持っていかれたそうだ」
「先生……」

 部下の表情が一気に変わる。
 それから後のことは――僕にはなにもいえません。

◆◆◆

「怒ってましたねえ」
「怒りすぎたんだよ……」
 その部下さんこと、僕の同期で、年齢が同じ16歳ってこともあって何かと喋る機会の多い友人こと、ミケシュ・クーシ少尉は、ひどくため息をつきながら言った。
「普通に怒っただけでも先生落ち込むのに、俺、口すべらしちゃって」
「すべってましたねえ」
「凄い勢いですべっちまった……」
「筆舌に尽くしがたいことを仰っていましたね、あのメンタル弱めの大尉殿に向かって」
「ああーっ!」
 少尉どのが机に突っ伏す。
 一応、言い過ぎを反省してはいるらしい。
 まあ、同じような補佐官の仕事してる僕としては、書類を捨てた上司の大尉殿が悪いと思うんですけども。

「いや、でも俺、反省してるんだよ。先生、けっこう落ち込んだみたいでさ!丁度明日クリスマスだしー……なんかプレゼントとかで、誤魔化せないかな、なあローエングリン!」
 と、彼は僕の名前を呼びながら、僕をゆっさゆっさとゆさぶるわけです。
 いや、僕あなたほど体力ないので、ちょっときついのですがー。
「あうあうあー。あー、ごほん。
……そういえば、こんな都市伝説がありましたねえ」
 と、僕は、こないだ聞いた、クリスマスに関する話を彼にしたのです。
 それは、「賢者の贈り物」にまつわる、ちょっとした話で、自分の一番大事なものを捨ててからクリスマスプレゼントを贈ると、贈った相手とよい関係を築けるというものでした。
「ま、他愛ない話なんですけどね」
「……ぬ」
「ん?」
 はた、と彼を見る。
「大事なもの……か」
「え」
 考えてる彼の顔はマジだった。

 あれ……なんか、いやなよかんがするんですけど。ちょっと。

◆◆◆

 余談ですが、その日、ミケシュさんの上司の大尉殿(カレルさんといいます)が、僕の上司のクレイヴン少佐殿とぼやいてるのが聞こえてきました。
 僕らと同じ、「賢者の贈り物」のお話をしていました。

 さらに、いやなよかん。

◆◆◆

「大事なものを――捨てようと思うんだ」
 数時間後にその話を持ちかけてきたミケシュさんは、真顔だった。


(続く)
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2.クリスマス・キャロルの精霊

この絵の二人の話です。
病気が悪くなったイリヤさんのために、
ユーリ君がクリスマスキャロルの精霊を呼び出す話。
幼少期のお話です。

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クリスマス・キャロルというお話をご存知?
冷酷で孤独なスクルージ老人が、
過去、現在、未来を垣間見て改心し、
世界一クリスマスを楽しめるようになるお話。
ひょっとしたら、彼は人生が楽しくなって
寿命すら延びたのかもしれないですね。

ところで、こんな伝説があるのです。
クリスマスに、未来の精霊を呼び出すことができれば
寿命を延ばすことができるんですって――

今年も貴方にとって、よきクリスマスでありますように。
メリー・クリスマス!

◆◆◆

 ――それは、クリスマス・イブの、
 けれどもとても暗い昼のことだった。

「ご容態が急変なさいました」
「朝は、小康状態でしたのに……」
「点滴を、早く!」

 ボクが犬の散歩から帰ってきたら、お屋敷がひどく慌しくなっていた。
 お屋敷で預かっている、イリヤという坊ちゃんのご病気がひどく悪くなったらしくて、今夜が峠だというのだ。
 確かに、彼はたちのわるい風邪をひいていて、少しは良くなっていたものの、全然治る様子がなかったんだ。

「父さま……イリューシャはどうなるの」
 ボクが彼の愛称で訊ねると、父さまはいつものように、顔をしかめた。
「アーシャ、いいかね、きちんとイリヤ様とお呼びしなさい。
私はあの方の侍医で、おまえはその子供なのだから。
質問の件だが……隠しても仕方がないな」
「……」
「葬儀の服を……用意しておきなさい」
「!」

 これは一大事だと思った。
 イリューシャは元来、身体が弱かったけれど、これはまずい。

「くうん」

 足元で声がする。そこには、イリューシャの飼いキツネの、真っ白なポプリーシチンがいた。ボクは飼い主の反対を強硬に押し切って、ぽっぴーと呼んでいる。
 大きなふわもこの尻尾をこっちに擦り寄らせながら、かれは項垂れていた。いつもは元気な仔なのに、さすがに飼い主の危機を感じ取ったのだろうか。
 ボクらは、イリューシャの病室に入れてはもらえなかった。

 なんだか、母さまが死んだときの気配に似てる。
 あの人は病気じゃなかったけど……空気が似てる。

「アーシャさま」

 声をかけてきたのは、メイド長のイリーナだった。

「ご葬儀のお召し物について、相談がございます」
「……イリューシャ、なんとかできないの」
「こればかりは……旦那様に強運がつきでもしませんと」
 そういって、イリーナが顔を背ける。
 なんだか本当に、母さまが死ぬってわかったときみたいだ。
 ボクはたまらなくなって、イリーナに取りすがった。
「だって……だって、クリスマス、明日だよ。
新しいチェス盤も買ったんだよ。
明日のクリスマスには、二人で遊ぼうって言ってたのに。
ボク、あの子に勝ったことなかったから
次こそはと思ったのに……次なんてなかったっていうの……!?」
「アーシャ様、……」
 イリーナを困らせちゃいけないと思う。
 思うんだけど、でも……
 なんだかどうしようもなくて。
 人が慌しく行き来する音が、本当に危ないんだと知らせていた。


「ほんとうに――お母様が生きてらしたら……」
 ぽつりと。イリーナがそうこぼした。
 この家で、母さまのことは基本的にタブーなんだけれど、ボクの前では彼女は喋る。多分、ボクが母さまの幽霊を見ることができると言ってるからだろう。
「魔女だという奥様がご存命なら、きっと……」
「きっと……?」
 すると彼女は、迷うような顔をした。
 そして、少しして、口を開く。
「……実は、方法があるのでございます」
「えっ?」
「いいえ、……きっとただの迷信なのでしょうけどね」
「え、……どんな?」
 イリーナは、少し口ごもりながら言った。
「昔、聞いたことがありますの。
アーシャ様は、クリスマスキャロルのお話をご存知ですか」

 クリスマス・キャロル。
 ――傲慢で孤独な老人が、過去と現在と未来の精霊に出会って、改心して人とふれあい、いい人生を送り始めるお話。そう告げると、イリーナは頷いた。
「その通りでございます。
それで、その話にまつわる、こんな伝説があるのです。
クリスマス近くに、未来の精霊に出会うことができたら、寿命を延ばすことができるのだと」
「えっ」
 わん!
 と、ぽっぴーが鳴いた。
「未来の精霊に……。
それは、誰の寿命でも、延ばしてもらえるの?」
「いいえ、それは……。
それに、きっとただの迷信ですわ」
 ――

「やってみる価値はあるよ」
 母さまは魔女だったし、ボクはその子供なんだし。
 クリスマスに二人で遊ぶって、約束したんだ。

 それから、ボクの小さな大挑戦がはじまった。

◆◆◆

「えっとおー……精霊って、どーやって呼び出すんだっけ」
 必死で思い出すんだけど、どーも浮かんでこない。

 実は、ボクの死んだ母さまは魔女だった。
 けっこう、スゴイ魔女だったらしい。
 でも、ボクの前で魔法を使ったりっていうことはあまりしなかった。
 というか、ホントはけっこうしていたらしいんだけど、魔法はボクらが思うより、ずっとずっとわかりにくいものらしい。

 でも、精霊の呼び出し方って、習ったような気がするんだけど……

(続く)
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こんな感じの話になります。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!(*´∀`*)
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